今日は年配の信者さんが参拝され、帰りにご自宅まで送る途中、
買い物のお手伝いをさせていただきました。
その方は足が不自由で、カートがあれば歩きやすいこともあり、
僕は車を止めて先ずカートを取りに行く…という流れがあります。
カートを取って帰ってきたら、
外国のアジア系と思われる家族連れの方達の車が
僕が止めた隣の車だったらしく、
買い物を終えて戻ってきたところでした。
年配の信者さんが立ち上がり車から出るまで少し時間がかかります。
ちょうどタイミングが重なってしまったのですが、
その外国の方は買い物袋を抱えたまま「どうぞ」と笑顔で言ってくれました。
お子さんも待たせていたのですが、「スゴイなぁ」と心の中で思いました。
そして、年配の方を立ち上がらせようとする時に、
僕に「持ち方が違うよ。手じゃなくて脇だよ」と言ってくれました。
駐車した隣同士だったので、スペースが狭く、そこまで行けなかったから…と
情けない言い訳を心の中で唱えつつも「あ、そうなんですか」と聞くと
「私、ヘルパーの資格持ってるから。脇を持ってあげるといいよ」
と教えてくれました。
年配の信者さんと共に通り過ぎた後、
振り返って頭を下げると、こちらに頭を下げてくださいました。
子供を待たせる、ヘルパーとしての知識を伝える、頭を下げた相手に頭を下げる。
日本に滞在されてどれくらいかは分かりませんが、
忘れがちな礼儀、年配の方を敬う姿勢は日本ということでなく、
親からきちんと伝えられてきたものを、
自らが子供たちに自然と伝えようとしている姿が見て取れました。
それは、計算して出来るものではなく、
培ってきたからこそ、出来るものなのだと思います。
わずかな時間の出会いでしたが、
日本人の自分として、改めて「親切な対応」を考えさせられた一コマでした。
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