2015年3月15日日曜日

まろみ。

気がつけば3月。
あっという間でございます。

最近、「どたんぽ」という言葉を知りました。
どたんぽ【土湯婆】と書くようです。

そばのつけ汁を置いておくための容器で、
今は金属製のものも出ていますが、
昔は素焼きのものが多かったそうです。

金属製は「置いておく」機能は良いのですが、
味を意識的に変化させるのには向かないんだとか。

昔ながらの「土たんぽ」は、
水蒸気や余分な熱などを逃がし、
濾過させる効果があるそうです。

温かいそば汁であっても、
いったん味を落ち着かせることで、
味にまろみを出すんだとか。

仕事によっては、いったん寝かしておくことで
良いアイデアが生まれることもあります。

先人たちの努力と工夫は、
生きる上でのヒントを与えてくれます。

情報化社会にあって、情報産業が中心の現代。
情報入手、そして取捨選択の判断共にスピードが求められます。

時間に追われる中にあって、
人間として醸成される「まろみ」も
備えていきたいものだと感じます。