2007年12月10日月曜日

落ち葉

「サクッ」「サクッ」踏みしめる度に乾いた音が返ってくる。
冷え込む夜道に、襟を立てて足早に帰ろうとするが、
感触がなぜか嬉しくなる。
そんな落ち葉の絨毯を敷き詰めた道。
風に舞い上がる落ち葉を「寒い」と言わんばかりに
引力が慌てて引き寄せる。
そんな落ち葉の毛布をまとった道。

感触を楽しんでいた私は、木々たちの視線を感じるようで
少し罪悪感に苛まれていた。

0 件のコメント: